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詩「雨脚が踊る中を」

  
     曇り空の昼下がり
     友人と散歩に出る
     名もない小径で
     名も知れぬ花に出会う

     小学校の横の長い石段を登ると
     そこは御伽の国
     ルピナス・ホタルブクロ・トケイソウ・・・・
     色鉛筆で描いたような花たちが
     御伽の国の家々を囲んでいる

     小径を横切ると
     木立に囲まれた憩いのオアシス
     遊び名人の小人たちが
     思いっきりボールを蹴っている

     突然 予報どおりの雨
     空からいっきに落ちてくる
     小人たちは一目散に
     御伽の国へ消えていく

     取り残された友人と私
     二つ並んだ雨傘は
     ゆっくり御伽の国を出る

     アスファルトに叩きつける雨脚が
     背丈を伸ばして踊る中
     靴を浸して家路を急ぐ

     濡れ鼠で家に入ると
     雨は上がった

     路の端で失敬してきた
     金糸梅が
     花瓶の中で笑う
                                 ゆう

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