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エッセイ「エゴの心を慎み被災者の身になって」   


                        やなぎ ゆう

「明日はわが身」が昂じるとスーパーに走るエゴがいる。
エゴが他人のエゴを道連れに群集心理を惑わす。
巨大地震の翌日、離れた地域でわずかな被害を体験した人たちはメディアの影響も受けて猪突猛進した。ドラッグストアなどで売る安いインスタントラーメンを買うために長蛇の列となった。スーパーは入場制限し、人は溢れていた。翌日買い物に行った人は空いた棚を見て、ここには何が置いてあったのか考えるほど品物はなかったという。売るものが無くなった店は閉じられた。買い占めた人は勝ち組で、ボンヤリしていた人は負け組みになるのだろうか。品物が入荷したらまた我先に買いあさりに行くのだろうか。

 人は誰でもエゴの心を持っている。が同時に優しい慈悲の心も持っている。エゴと慈悲は常に同居している。エゴは絶えず心配心を持ち身体に命令する。頭がエゴの考えで充満すると、丸出しの行動をすることになる。
エゴを安心させると、わりと静かにおとなしくしているものである。

従って日頃からエゴを安心させる訓練をしておくと好いかもしれない。
先の見えない未来の人生をとやかく案じるのではなく、今を無事に生きていることに感謝し、他人を思いやると自分の心が豊かになることに気付く。

みんながこういう心を持つと、スーパーに走って食品を買い占めなくても市場は正常に流れていく。たとえ一時麻痺したとしても解決もスムースに行われる。生活の流れも順調に進み、調和の取れた日常が流れていくのである。

M9.0巨大地震による自然災害と、福島原発事故の人災は日本史上最大の被害となったが、起こってしまった今は国が一つになって回復させていくしかない。豊かになった自分達の、今の生活の足元を見つめなおし、反省の材料とすることが大切である。

豊かな心を持てる人は人に対して思いやりの心を持てる人である。
日本人はそういう民族であることを過去の歴史で実証されている。安政時代に起こった飢饉や疫病など、お上より先に民衆が立ち上がったという記録がある。
私たちの遺伝子には、この思いやりの精神がインプットされているはずである。世界の人たちが賞賛する日本人の優しい団結力に誇りを持ち、世界平和につなげていこう。
                                       ゆう


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