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詩「樹々が笑っている」

             
                    やなぎ ゆう

     樹々が笑っている
     ワッハッハ ワッハッハ 
     と、お腹を抱えて笑っている
     身体を支えきれなくて
     隣の樹と手を取り合い
     頭をゆすり 胴体をゆらし
     腕を前後左右にパタパタと
     激しい体操は止まらない

     もう耐えられなくて
     誰か止めてくれーッ 
     と言っているような気もする
     南から台風が運んできた強風が
     横浜の空でも暴れている

     樹木は地球で起こるすべてのことを知っている
     風が情報を運んでくるから

     地震や津波が起こることも
     東日本大震災のことも
     多くの人たちが波にさらわれたことも
     そして一握りの人間が起こした過ち
     福島原発から放射能漏れの事故が起きた事も
     世界中のどこかで起こっている戦争、人災、自然災を

     すべての森の樹々は知っている
     与えられた場所に根を降ろして
     大地の中から 空から 海から
     黙って見つめている

     樹は叫んでいる
     宇宙は永遠ではない
     人類が地球に存在していられるのも
     永遠ではないことを
     地震 津波はこれからも起こることを
     少しでも賢い生き方を見つけて
     世界の人類が団結することを

     樹々は怒って訴えていたに違いない
                                         ゆう

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